しくみ通信

皇紀2679年 西暦2019年 平成31年第4の新月に

皇紀2679年 西暦2019年 平成31年第4の新月に

頑張れば報われる時代へ

「頑張っても報われない時代」が訪れる。AIの台頭によって人間の労働力が奪われる時代となる近未来。現在、ロボット産業は花盛りで、恐れを知らぬ快進撃を続けているが、ロボット産業自体が人間を介入させる必要がなくなり、製造工場は無人化となる。ロボット一体が数百万、数千万円したとしても、24時間電気を与えるだけで無駄口をきかず、文句も言わず、食事もせず、残業代もいらずで生涯働き続けてくれる、こんなに安い人件費(ロボ費)はない。

人間の労働力が破壊されていく中で登場したのが「ベーシック・インカム」だ。人間の労働力を奪った代わりに儲けたお金から、すべての人に対して最低必要限度のお金を無条件で給付しようという夢物語のような制度だが、問題は財源にあり、AI普及により膨大な利益を獲得することができるため、その収益を財源の一部に割り当てるしかない。

スーパーやコンビニの無人化(ロボ化)、ネット上の販売、配送の無人化、銀行、医療、介護、電車、バス、車などのほとんどが無人化となった場合、人間が労働力を失う代わりに最低限必要な収入を得られるとしたら、人間から働くという概念、仕事という概念、生活という概念、生きるという概念、さらに喜びや楽しさ、満足感や充実感、達成感や感動、社会貢献なども同時に失われ、人間そのものもロボット化するかもしれない。

「頑張っても報われない時代」を「頑張ったら報われる時代」にするにはどうしたら良いのだろう?そこに答えはあるのか…。

今こそ私たちは原始的な、アナログの生き方が求められているのではないだろうか?世界が大きく変化し、人類がその流れにのみ込まれる船だとしたなら、その船から飛び降りる意志を持つ人間たちで、古くて新しい村を作ることではないだろうか?AI船は決してノアの箱舟ではない。人が生きる原点には、支え合い、助け合い、時給自足の村社会(思想)が必要なはず。そして、そこに答えがあるような気がする。

当通信では警笛を鳴らし続けています。

 

ベーシック・インカム

就労や資産の有無にかかわらず、すべての個人に対して生活に最低限必要な所得無条件に給付するという社会政策の構想。社会保険や公的扶助などの従来の所得保障制度が何らかの受給資格を設けているのに対して無条件で給付する点、また生活保護や税制における配偶者控除など世帯単位の給付制度もある中で個人単位を原則とする点が特徴である。

すべての人に所得を保障することによる貧困問題の解決に加え、受給資格の審査などが不要なため簡素な制度となり管理コストが削減できること、特定の働き方や家族形態を優遇しないため個人の生活スタイルの選択を拡大できることなどがメリットとされている。

一方で、膨大な財政支出の財源をどうするか、導入によって誰も働かなくなるのではないかなどの批判もあり、論争が繰り広げられてきた。ベーシック・インカムに類する考え方は、資本主義社会の成立期から見られ、1960~70年代には欧米で議論が展開されてきた。

さらに80年代以降、働き方の多様化や非正規雇用・失業の増大、家族形態の多様化、経済活動が引き起こす環境問題の顕在化など、これまでの福祉国家が前提としてきた労働や家族のあり方が変わってきたことを背景に、従来とは異なる考え方の所得保障構想として注目を集めている。        出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 

 

 

鶴田勝巳税理事務所 所長・鶴田勝巳の通信より