しくみ通信

平成31年「第2の新月の日に」を読んで

 

わかると知るの関係性の分析、何度か読み、そうなんだな!と思います。

物ごとって!、誰もが思い込みから出発すると言われます。世間は思うようにはゆかない事が多いが、結局人は自分の思い込みと戦っているということなんでしょう。

P2の下方のX=F(1*2*3*4)函数の式、読んでいてなるほどね!分かりやすい。

利益は合理・気持ちは非合理、合理は非合理を動かす事は出来ない。この公式もなるほどね!

「馬を乗りこなすこと、と馬をいいなりにすること、征服すること」は意味がちがうんだよね。  この言葉はあえていうか?、面白いですね。乗り手の考え方でどうにでも変わる。馬にとっては同じこと。

意味と価値の捉え方、読めば読むほど、うなります。

さて、問題定義ですが。

それぞれの項目を読み、日本の長寿企業の考え方を思い出しました。確かにそれぞれの企業は価値を創造し続けています。そして考え方の基本は、持続可能な経営に対する思考(ステークホルダーに真摯に向き合う経営)として、次のような考え方を伝えています。

明確な使命とビジョンを持つこと。

事業を長期的視点に立って経営する。

人間を大事にする経営。

顧客志向に徹底する。

社会性を持つ経営(社会貢献)。

絶えず革新をめざす姿、勢。

質素倹約を旨とする。

商売は、いつの世も人間が相手である以上、大きく変わることは無いのではないかと思います。

但し、大多数の経営者は、これらの考え方があるにも関わらず、規模が、時代が違うなど、いろいろな理由をつけては、果敢に行動しようとしない。結果、倒産の憂き目にあう。わかると知るは違うという事が理解できていないんでしょう。

P4の予言的な話は凄いですね、世の中のしくみと流れを読むこと(略)なのでしょうね、わかると知るの関係は、(略)。。

さて、カルロス・ゴーン氏の話ですが。

ゴーン氏がインタビューアーに答えている内容は、一つ一つが優れた経営者として、すばらしい返答だと感じ入ります。

中でも日本人の人間的特徴や他者に対する敬意や礼儀に対する理解など、その上、日産の従業員に対する思いやりある言及は、さすがカリスマ経営者らしくきめ細やかな配慮をにじませています。

また、日産の組織運営上の問題点に対する指摘や労働に対する責任と報酬の持つ重要性などの指摘などさすがだと読みました。

P6でゴーン氏が述べている、自分にとって一番厳しい人間は、自分自身であること。もう一つは,経営者として、マネージャーの心得として、マイクロマネジメントを避けよ、あれは一番従業員のモチベーションが下がると述べていることなど、カリスマ経営者だな~と思わせます。

しかしその後、有価証券報告書に自らの役員報酬を過少に報告した疑いで、東京地検特捜部に逮捕され、その後関連した内容で、再逮捕されるなど。その上、フランス・ルノー社でも慈善寄付契約に基づく5万ユーロの拠出金を個人的な利益に流用されたと報道されるに至っては。このインタビューの内容は何んなんだろう?。

ビジネス書は読まず、歴史書や推理小説・科学書を好んで読んだというゴーン氏。        思うにビジネスは、人間の業が強く表現されるものだと思うのです、結果的に考えれば、ビジネス書こそゴーン氏に必要なものでなかったのではないか、それをあえて読まなかったとは、皮肉ですね。

もしかすると、自分の様なカリスマ経営者にはビジネス書に書かれていることなど分かっていよ。歴史書や推理小説・科学書と表向き話すことの方がよりカリスマ経営者らしいと考えたのも・・。

人は、権力を手にすると得てして視野が狭く成ると言われますが、ゴーン氏も、カリスマ経営者などという世間の言葉に酔いしれてしまったのかもしれません。

今頃収監先で、シャイロック(ベニスの商人の登場人物、金貸し)のような強欲で愚かな自分と対峙しているのかもしれません。

最後の、ブルーバードを作らないと決めた事がだめだった。あおいとりを追わないなんて・・・

 懐かしい往年のダットサン・ブルーバード、の名が出て来ましたが、メーテルリンクの童話「青い鳥」から付けた名前だと聞いたことが有ります。今回の事件を思う時、この文書は、アイロニーが利いた文書なのか、それとも続けていたら今頃ハッピーだったということなんですかね。