しくみ通信

読後感…  皇紀2678年 西暦2018年 平成30年 第11の新月の日に

皇紀2678年 西暦2018年 平成30年 第11の新月の日に

 

「古い船を いま動かせるのは 古い水夫じゃあないだろう」

吉田拓郎の歌の言葉より

 

明治改元から150年を迎え、政府は、憲政記念館明治150年記念式典を開催。

安倍総理は、式辞で「平成のその先の時代に向け、明治の人々に倣い、未来を切り開いていく。平和で豊かな日本を次の世代に引き渡していく決意だ」と述べた(通信に記載)。

 

しかし、明治維新は素晴らしかったのでしょうか?壊れてしまった世界が、古き良き時代、何もなかった素晴らしい時代に回帰する。そうすることで新しい時代となるのでしょうか?人は「昔は良かった…」と想い出し、喜び、悲しんだりしますね。そう考えてしまう人たちの価値観とは何なのでしょうか?もしかすると、口を揃えてそんな発言をする人々の多くが、思い込みという自分の都合の良い判断や価値観から語っているのではないでしょうか?その価値観や考え方は、その時代の思い込みに過ぎかもしれないのです。時代は高速化し、もう戻れなくなってしまっているのに。

 

「古い世界は崩壊したが、まだ新しい世界は出現していない…」

アントニオグラシムの言葉より(通信記載)

 

崩壊してしまった現代こそが、新しい世界といえないでしょうか?

この新世界で私たちは何を求めて、何を必要として生きるか、と自分に問い直さなければなりません。未来はさらに危機を迎え、さらなる崩壊へと続くからです。

 

「誰かが言ってたぜ おれは人間として自然に生きてるんだと 自然に生きてるってわかるなんて 何て不自然なんだろう」

吉田拓郎作詞より引用

 

手塚治虫の「鉄腕アトム」という漫画をご存じでしょう。アトムは原子力を搭載した意志を持つAIロボットです。正しい心や喜びや悲しみも内蔵され、まるで人間と同じ考え方を持ち、人間以上の愛情(こころ)を持って人のために働き続け、最後は人類を救うために太陽に挑み去っていきます。

アトムは、人間と同じように差別を受け、奴隷のように扱われ、いじめられ、恐れられ、最終的には人間の犠牲になるというとても悲しい物語でした。

崩壊してしまった未来は、鉄腕アトムの予言通り、科学の進歩と共にさらなる破滅の道へと進んでいくのでしょうか?

AIが危険なのではなく、それを操る人間が危険だと、手塚治虫は本の中で予言していました。未来をつくるのは未来の者にしかできません。

 

「古い船には 新しい水夫が乗り込んで行くだろう 古い船をいま動かせるのは 古い水夫じゃないだろう なぜなら古い船も新しい船のように 新しい海へ出る 古い水夫は知っているのサ 新しい海のこわさを」

吉田拓郎作詞より引用

 

人が互いを理解しあい、互いの気持ちを分かり合えるならば、争いも、戦争も、ましてや経済戦争などは起こらないでしょう。互いを理解し合うことができないから戦い続けるのです。

「たたかい続ける人の心を 誰もがわかってるなら たたかい続ける人の心は あんなには燃えないだろう」

吉田拓郎作詞より引用

 

 

新しい時代には、新しい人たちが古い船を漕ぐのでしょう。

もう新しい船を動かせないからこそ、古い時代の人たちは、壊れゆく世界、滅びゆく世界、来る世界に恐怖を感じるのかもしれませんね。

 

 

鶴田勝巳税理事務所 所長・鶴田勝巳の通信より