喜びだけを伝えよう

今まさに健康ブーム。

どこのお店に行っても健康食品の宣伝、栄養剤、栄養補助食品、健康器具が所狭しと置かれています。

友だち同士の会話も身体のことや病気の話題が多くなっています。

先日、友人二人からそれぞれ連絡があり、久々に会うことになりましたが、どうやらその関係の仕事の話しらしい・・。せっかく会ったのだから、もっと楽しい話しだと思っていたら、健康食品の営業でした。

一人は50歳代の女性。健康食品の話ではなく、システムの話でお決まりの『儲かる話』ばかり。この手の話はとても苦痛・・。

「友人がいくら儲かった」「最近新車を購入した」「家を買った」「毎月100万円の収入がある」だのと、健康食品販売の仕事をしている人とまったく同じ話しでうんざり・・。

(これが営業だとしたら、誰も買わないなあ・・。)

彼女は2時間ぐらい話していたでしょうか。

(おそらくこの人は私の気持ちなどまったく考えていない。)

いいお店があれば「あの店は美味しいよ」「あそこの店員さんはとても親切」「ここのお医者さんはいいわよ」と、誰もが勧めてくる。それは別にかまわないのですが、最近は「この健康法はとてもいい・・」「アトピーが治った。癌が治った」「薬事法があるから治るとはいえないけれど、実際には治るのよ・・」だのと、マニュアル通りに洗脳され、宗教の勧誘のように語りかけてくるのです。

一般の販売員の方々を含めて、どうして『話すこと』より『聞く』ということをマニュアルに取り入れないのだろうかと、不思議に感じます。

『話す』ことで話している人の考えはわかるのですが、話しを聞いている人の考えを、話している人はわかるのでしょうか。

話すことに無中になっている人は『聞く』ことを忘れているから、おそらく相手がどう思っているのか、何を考えているのかが掴めないでしょう。

ずいぶんとおかしな営業戦略です。

 

それから数日後、もう一人の友人と会うことになりました。

60代の男性。同じような健康食品の営業でした。

彼は特に商品カタログを出す訳でもなく、一体何の話に来たの?というぐらい特段の話をするわけではなく、自分の近況や世の中のこと、仕事のことをわずかに語るだけで『聞く』ことに徹していました。

途中でカタログを出してきましたが、細かな説明はまったくしません。

「これはとても良い商品だよ」とは言うのですが、「買ってほしい・・」「使ってみないか・・」「絶対にいい・・」という言葉はまったく出ないのです。

「それはどうするの?」「どこで買うの?」という私の質問には答えるのですが、それ以外は一切語りません。

ただ「自分はこう思う」「自分で試してみたらこんな効果があった」「とても使ってみてよかったよ」と言うだけ・・。

彼は私の話を聞き続けるので、気が付いたら2時間も私が話していました・・。

健康食品や健康法は人によって好みがあり、合う、合わないという世界。確かに健康ブームではあるのですが。

「もう俺はいつ死んだってかまわない」と言いつつ、医者に頼ったり、薬に頼ったりしている人々。「身体のことなんて気にしない」と言いつつ、栄養剤を飲んでいる人たち。

身体は心のあり方を反映しているもの。

彼は自分の商品のことだけでなく、様々なことをとても勉強していて、下手な医者よりも知識があることに驚きました。

彼は、いいものでも決して人に勧めたり、押し付けたりせず、『喜びを伝える』ことができるからこそ、いつまでも心に残るのです。

 

きっと身体のことで困った時、私の相談に親身にのってくれるだろう・・。

 

 

©Social YES Research Institute / CouCou

つるた勝巳税理士事務所

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