─Who I am makes a difference─

奇跡のブルーリボン ─Who I am makes a difference─

 

高校を卒業して、これから社会に出ていく生徒たちに最後の贈物をしたいと、一人の教師があることを思いつきました。それは、一人一人が素晴らしい存在であることを伝えることでした。 教師は生徒一人一人を檀上に呼び、 「あなたは、先生にとってもクラスのみんなにとってもかけがえのない人です」と伝えていきました。 そして、『かけがえのない人(Who I am makes a difference)」と書いたブルーリボンをプレゼントしたのです。

生徒たちはみな驚きを隠せませんでしたが、先生から『かけがいのない人』と言われたことをとても喜びました。 さらに教師は、一人一人の生徒たちのどんなところが素晴らしいのかを伝え、それを知ることのできた自分がどんなに嬉しかったかを話しました。 生徒たちは自分がこんなにも先生から大切にされていたということを初めて知りました。なかには嬉しくて泣きだす生徒もいました。

教師はこのブルーリボンを学校以外にも広めたいと思いました。 生徒だけでなく、多くの人たちに自分の価値を知ってもらい、誰もが互いの価値を認め合うことができたら世の中が変わるかもしれない、いや、変えたいと願ったのです。

ブルーリボンを三本ずつ手渡しながら、教師は生徒たち全員にこう言いました。 「学校以外で自分が大切だと思う人のところへ行って、このリボンの意味を伝えてプレゼントしてください。そして一週間後にその様子を報告してください」 生徒たちは充分にブルーリボンの意味が分かりました。 自分がとても嬉しかったように、自分の「かけがえのない人」にも喜んでもらおうと、ブルーリボンを贈りはじめるのでした。 ある男子生徒は学校の近くの会社に向かいました。 彼は、その会社で働いている主任さんにブルーリボンを贈りたかったからです。自分の進路について親身に相談に乗ってくれたことへの感謝と、日頃からの敬意を表し、自分にとっての《かけがえのない人》として、主任さんに三本のブルーリボンをプレゼントします。 一本は主任さんの左胸に留め、残りの二本は主任さんにとっての《かけがえのない人》に渡してもらうようお願いをしました。

この話に感動した主任さんはボスの所に出向き、ブルーリボンの意味を説明してから、ボスの左胸にブルーリボンを留めました。そして生徒と同じようにお願いをしました。 「あなたの創造力をいつも尊敬しています。あなたは私にとって《かけがえのない人》です。私にこのブルーリボンを届けに来てくれた生徒の願いでもありますが、あなたが《かけがえのない人》と思う人に、このブルーリボンを渡してもらえませんでしょうか?」 ボスはブルーリボンを不思議そうにみつめていました。 このボスは、どちらかというと気難しい性格で、何かにつけて文句を言うので、部下たちからは近づきがたい人と思われていました。 また、ボス自身も周りの人たちに嫌われていることが分かっていました。しかし、その部下から《かけがえのない人》と言われた上に、ブルーリボンまでプレゼントしてもらい、内心はとても嬉しかったのです。 ボスは考えました。 「一体誰に渡そうか?大切な人、かけがえのない人、一番愛する人・・」 その夜、帰宅したボスは息子に今日の出来事を話しました。

「今日、信じられないことがあったんだ。会社で部下から《かけがえのない人》と言われ、このブルーリボンをプレゼントされたんだよ。部下はパパの創造力が素晴らしいと言うんだ・・。そんなことを言われるなんて考えてもみなかった。信じられなかった・・。ほら、このリボンには《かけがえのない人》と書かれているだろう・・」 「・・・」 「このリボンは初め三本あったんだが、最後の一本をパパにとっての《かけがえのない人》にプレゼントするよう頼まれたんだ。パパはそこで考えた。このリボンを誰に渡せば良いのかを・・・」

「・・・」

「パパはよくよく考えた・・。仕事に追われ、毎晩帰りが遅くなって、おまえとゆっくり話すことがなかなか出来なかった。仕事がうまく行かなかった日は、おまえに八つ当たりしたり、成績が悪いと叱ったり、部屋が散らかっていると文句ばかり言ってきた。すまなかったね・・。パパは何度も何度も考えた。私がこうして仕事ができるのは、《かけがいのない人》がいてくれるおかげだ。パパにとって、ママやおまえがどんなに大切な存在か知ってほしい・・。おまえは素晴らしい私の息子だ。とてもいい子だ。愛している。大好きだよ・・」 そう言いながら、ボスは《かけがえのない人》と書かれたブルーリボンを最愛の息子の左胸に留めてあげました。 驚いた息子は、身体を震わせながら泣き出していました。 しばらくして、息子は嗚咽をのみ込みながら、こんな話をはじめました。

「パパ・・、ボク・・、実は明日死のうと思っていたんだよ。パパはボクのことなど何も心配もせず、愛していないって、いつも思っていたんだ・・。とても寂しかった・・。ボクは今日パパに手紙を書いていたんだ・・」 ボスは驚きました。 一番大切で一番かけがえのない息子からそんな言葉が出るなんて。 ボスは息子の部屋に行き、その手紙を読みました。 手紙からは、息子の心の痛みがあふれてきます。 《かけがえのない息子》が、こんなにも私を必要としていた・・・。 息子にとって自分は、《かけがえのない父親》なのだ・・・。 手紙の末尾は、大好きで大切な《かけがえのない人》パパへ・・・ と結んでありました。

─これは、アメリカで起きた奇跡の実話です─ ©Social YES research institute coucou

つるた勝巳税理士事務所

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